FLATLANDがUCIに加盟することの意味とは FLATLAND界にとって変革の年

 

これまでフランス モンペリエで毎年行われてきたFISEが、昨年からワールドシリーズとしてハンガリーのブタペスト、カナダのエドモントン、中国のチャンドゥで開催され、今年は広島もシリーズに加わることとなった。

そんな中、「UCI(Union Cycliste Internationale/国際自転車競技連合)が、FISEのBMX FLATLANDを管理・統括する種目として加えることを決定した」というニュースが発表された。
間近に迫った【FISE Hiroshima】を皮切りに、FISEのコンテストはUCI管轄のコンテストとなっていく。
このことは日本のBMX FLATLAND界にどのような影響を与えるのだろうか。

BMXフラットランドは、「スポーツ」という観点以外に、「かっこよさ」や「ファッション性」など様々な要素を持っているジャンルなのでそれぞれの意見があることでしょう。ライダーによって「遊び」「カルチャー」として捉えている人や、「アスリート」として突き詰めたい人など、様々な想いがあるかと思いますし、そのそれぞれのスタンスを尊重すべきだと思います。現在の状況をきちん把握した上で、それぞれのライダーが選択をすべきだと思います。

ただ、今後のBMX FLATLAND界が大きく変わろうとする中、基本的に海外サイトに情報が掲載され、日本語では状況を把握し辛い状況にあります。
そこで状況を知る手がかりとしてVital BMXに公開された記事を参考として日本語に訳してみました。

 

 

------以下引用------
引用元:Vital BMX
著者:Kecarlson
2018.3.12
Flatland Officially Joins the UCI

「約2年前からUCIはFISEワールドシリーズとBMXパークの団体と協力していくことを表明していました。
そして1年前BMXパークが2020年のオリンピックの正式種目になることが公表されました。
今日、我々UCIは2018年のすべてのFISEのイベントでフラットランド競技を管理し、BMXフリースタイルを次のステップへ持って行くことを表明します。」

これがフラットライダーに意味することはなんなのでしょうか。
UCIのイベントでは厳しく定められたルールのもとでライセンスを与えます。
しかしながらこのことはBMXパークがそうなったように、フラットライダー達がそれぞれの国の団体からサポートを受けることにつながる可能性があると考えられます。
また未来のオリンピック種目として目に付きやすくなる可能性もあります。

私達はUCIのフリースタイルアドバイザーである Bart de Jong にこの決定に至った過程やフラットランドの未来を理解するために話を聞きました。

質問:
UCIが公式にフラットランドを加盟させること決めたのはなぜでしょうか。

回答:
2016年にパークが加盟し、2017年からフラットランドが入る計画はあり、今そのときが来た。我々はフラットランドを迎え入れるすべてを持っている。

質問:
この計画のきっかけはなんだったのでしょうか。

回答:
パーク単体よりもフラットランドも含めてBMXフリースタイルとしてUCIに紹介することでUCIの理解が進むと考えた。またフラットランド競技をFISEワールドシリーズで開催したことはこれらを2018年にUCIの公式なBMXフラットランドの世界大会にすることへのステップだった。

質問:
BMXパークの加盟に関わっているときにフラットランドも加盟することを見据えていましたか。

回答:
はい。実現できたことはチームの努力です。
BMXフリースタイルのアドバイザーとしてUCI BMXコーディネーターのKevin MacCuishとあとはパークと同じようにBMXフラットランドのメインライダー達と一緒に進めてきた。

質問:
どういったライダー達が今回の動きに影響を与えましたか。

回答:
以下のライダー達がフラットランドのルールと規定を創ることに貢献してくれた。

Alex Jumelin
Effraim Catlow
Martti Kuoppa
Alexis Desolneux
Frank Lukas
Viki Gomez
Jean-William Prevost
Scott O'Brien
Michael Steingraeber

このメンバーの知識を交換し深めることで私達はフラットランドを正しい方向に持っていくためになにが必要かを学んだ。

質問:
このニュースに対するフラットランドコミュニティからの反応はどういったものでしたか。

回答:
ポジティブなものしかないと思っている。現在国際的なルールや規定、年間のスケジュールやランキングの仕組みはBMXフリースタイルには無い。
今190の国際的な自転車の団体がBMXフラットランドを紹介しているし、私たちはこのスポーツが成長し未来に確固たる基盤を築く望みしか持っていない。

質問:
我々の知るUCIのパークは常にオリンピックとつながっていた。フラットランドの未来にもオリンピックの可能性を感じていますか。

回答:
BMXのパークが2020年の東京オリンピックで採用されたことにより、我々はBMXフリースタイルをIOCと世界中のBMXを知らない人に紹介する機会を得た。私たちはBMXパークが素晴らしいものであることをアピールし、そのことはBMX全体のプロモーションになると思っている。
私はBMXフラットランドがUCIに加盟することがBMXフラットランドの成功につながることに疑いはない。
もしオリンピックに採用されるにあたりやるべきことはなにかと尋ねられたら、私たちはそのためのたくさんのノウハウを持っていると答えるだろう。

質問:
コンテストのフォーマットはどのようなものになる予定でしょうか。

回答:
UCIのフラットランド世界大会に男性と女性両方のクラスを用意する予定だ。
何名のライダーがエントリーするかによるが、21名かそれ以上のライダーはセミファイナルで16名に、
決勝で8名にする。ライダー達にはスケジュール的に許されるなら3分のライディング時間を与える。
(BMXフリースタイルのルールは【UCIのウェブサイト】にあります)

質問:
ジャッジはUCIによって選ばれるのでしょうか。それともすでに誰がジャッジをするのか決まっているのでしょうか。

回答:
私たちは全てのイベントでUCIによって選任されたジャッジが採点することを想定している。
今のところのジャッジは Martti Kuoppa、田中 光太郎、Alexis Desolneux、Frank Lukas だ。

質問:
パークがUCIに加盟した初年度はライセンスは不要だったが、2018年のフラットランドのライダー達はライセンスが必要になるのでしょうか。

回答:
私たちは今年のフラットランドに対して2016年のパークと同じアプローチを取ろうと思っている。
というのは初年度の世界大会に参加するライダー達はライセンスは不要、しかし登録フォームにUCIのルールに従うことを表明するサインしてもらう予定だ。
2019年はUCI世界大会のプロクラスに参加するライダーはライセンスをもつことが必須になる予定だ。このことは各ライダーが彼らの国の組織から支援してもらうことを促進すると考えている。

質問:
2018年のUCIのフラットランドイベントはどんな予定ですか。

回答:
2018年のUCI世界大会はFISEの中で行われる。
4月に広島で始まり、5月にフランスのモンペリエ、7月にカナダのエドモントン、9月にハンガリーのブタペスト、最後に11月に中国のチャンドゥの予定だ。全てのイベントはUCI世界ランキングにカウントされる。チャンドゥで2018年のそして初代UCI BMXフラットランド世界チャンピオンが決定することになる。

質問:
これらは2017年のパークのようにフラットランドの世界選手権になるのでしょうか。

回答:
今のところは2018年はその計画はない。今年やってみてどんな風になるのかを見て、それから計画をしたい。

質問:
ライダーコミッションの中でこの新しい仕組みを推進するライダーはいますか。

回答:
はい。BMXフラットランドコミュニティを代表してViki GomezがUCI BMX フリースタイルコミッションに参画している。

質問:
コミッションのフラットランド代表であるVikiは選ばれたのでしょか。それとも任命されたのでしょうか。

回答:
UCI運営委員会は Viki Gomes を代表として任命した。
Nina Buitrago はBMXフリースタイルコミッションのアスリート代表として2017年に中国チャンドゥで開催されたUCI Urban Cycling World Championshipの期間中に選ばれた。Ryan Nyquistもまた他の数名とともにUCI BMXフリースタイルコミッションのメンバーだ。
だがViki GomesはBMXフラットランドを代表する。

質問:
今回の加盟はフラットランドの未来に対してどのように影響すると考えていますか。

回答:
BMXパークはオリンピックの正式種目となった、このことは多くのライダー達にBMXに関わる仕事ができる可能性を与えた。
幾つかの国のトップライダー達はこれまでになかった支援を受けることができるようになった。フラットランドに関しては、まずきちんとした仕組みを創ることが一番の利益だと考えている。来年度の国際大会のスケジュールがきちんと組まれていることもそうだし、毎回の大会で同じように競技ができることも、フラットランドの先駆者達が考えるルールもそうだ。
フラットランドがUCIの加盟することはフラットランドの知名度を上げることにつながるだろう。

質問:
他にUCIで考えていることはありますか。

回答:
正しいことをするために物事を順に進めていかないといけないと考えている。BMXフリースタイルに規律が増えればうまくいくこともあるだろう、だがまた既存のBMXコミュニティからも支持をされる必要もある。いろんなことを考えているが今のところ確実に決まっていることはない。

質問:
あなたのコアはBMXライダーで、今回がプライベートな会話ということにすると、あなたが徐々に深くUCIに関わってきた経験からUCIについてどう思うかを教えてください。

回答:
UCIは真にそのスポーツにとってベストなことをやりたがっていると思う。
彼らのBMXフリースタイルの知識の欠如については、現場のライダー達からのアドバイスを得ることが重要だ。
IOCがBMXフリースタイルを東京オリンピックに追加することに興味をいただいていることについては、実現するには時間が足りないだろう。正しい方向に向かうように物事の成り行きを見つつ、実現に向けて何が必要かを見極めたい。
私はここ数年UCIのメディア側の担当としてBMX スーパークロス世界大会に関わってきて、Kevin MacCuish に出会った。私はBMXフリースタイルをどう組織化していくかについてアイデアを持っていた。なので地元のBMXに乗った子供達にこの企画の立ち上げを頼む代わりに私がこの組織を立ち上げることになった。私とKevin と彼の上司のPeter van den Abeele は相互の尊敬の中で素晴らしい仕事の関係をつくることができた。
このような関係がなければ私はこんなに長く続けられていなかっただろう。我々は着実に物事を進めると同時にその速度を早めていった。
2016年にUCI世界大会を開催して、2017年にUCI Urban World'sを追加した。2018年は、世界大会および世界選手権の次の試みとしてブエノスアイレスでのユースオリンピックゲームを開催する。また今年のBMXフリースタイルパークの大会スケジュールと2020年の東京オリンピックの選考プログラムが近々発表される予定だ。
最後に関わっている全ての人にありがとうと言いたい。
これから起こることをお楽しみに。